-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2024年10月 日 月 火 水 木 金 土 « 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
絵にかいたような愚行政治が繰り広げられた沖縄でちょっと意外な光景を見た。
普天間の小学校で聴衆の女性だろう、鳩山くんに詰め寄るシーンがあった。
これには二つの意味で大きな驚きを覚えたのだが、それは後で書こう。
ここではその時の彼の驚きと困惑の目が忘れられない。
おそらくは彼の生涯で家族以外の人に詰め寄られるという光景は、生まれて初めての経験だったに違いない。
生まれて初めて見る光景に彼は困惑し驚いたのである。
まさかいくら宇宙人でも新聞は読むだろうしテレビも見るだろう。側近から現状の報告も受けているだろう。でも彼の物差しは一般国民や周りを警備するSPの警察官とも大きく乖離している。その理由はここでも何度も述べてきたから繰り返さないが、あの驚きの目はそれを如実に物語っている。
この1シーンが彼の総理としての資質に欠ける一番の大きな点だろう。
一寸と言う人と1cmと言う人とは永久にその違いを理解しない限り融合理解と言うことはあり得ないのである。
もう一つ例をあげれば月に何千万円ものお小遣いをもらっていることを、「こういう家庭に育ったものですから!」とバッサリ切り落とされたら国民は次の言葉をどう発すればいいのだろうか。
今回の出来事の要因の一つはそのままの感覚で国事に当たったことがあげられる。
お気の毒と言うほかは無い。
二つの驚きとはこの女性が詰め寄った瞬間のSPの対応である。
一つはその警護の緩慢さだろう。例えばあれが屈強な男性か学生とみられる人だったらウンも言わさずその場に押し倒されたことだろうと思う。
レーガン大統領が打たれた時のように何人ものSPが折重なるように屈伏すだろう。私が言いたいのは相手が女性だからとするこの甘さである。
例え女性だろうとその時に武器を持っているかも知れない。火器を発するかも知れない。彼らはそう訓練されているはずである。
今一つはその警護自体の手薄さだ。テレビで見たところ鳩山くんの正面には2・3人のSPしかいなかった。だからこそこの女性も鳩山くんの目の前まで行けたのだ。
先進国家としてはおそまつとしか言いようが無い警備体制だった。
しかも行ったタイミングは最悪だったと鳩山くん自身が発するほど平時の訪問とは異なったはずなのにね。
平和ボケとしか言いようのない集団だったな。
もちろんこれは揶揄である。
ただわかりきってはいるものの、この人の困っている姿は何となくかわいくて助けてやりたくなるのも事実でしょう。
目が澄んでいて少年のようですもんね。
もう国民のほとんどは彼を総理大臣とは思っていないでしょうから。
今夜は普天間について書いてみたい。
現在の迷走は政権と言う甘い蜜を何が何でも吸いたいがために悪友のそそのかしで、時の政権政党と正反対のことを言っただけのことなのですから。
彼らが熟成した政治家集団だったら取った時のことを少しは考えて、もう少し言外にほのめかすとかぼかして言っておけば良かったと思う。
しかし沖縄の皆さんには叱られるかも知れないが前政権で言ってきた『なぜ沖縄なのだ!』ということをもっとハッキリと説明すべきだったのでしょう。
まず日米安保条約で決められているきまりを全く無視して、まるで沖縄の皆さんの関心を買うためだけに媚びおもねった結果がこれである。
核を保有しようとしている拉致国家と反日が政策の第一歩と思っているこれまた核を大量に保有する国家がすぐ隣にあるのである。ボンクラ憲法とは言うものの、現行憲法がある限り抑止力としてアメリカは最大にして最高の同盟国なのである。グァムやサイパンでは遠すぎるし、海兵隊を運ぶ基地が部隊の居る場所より何百キロも離れた徳之島では有事の際の動きが沖縄と比べて問題にならないのだ。
キャンプシュワブ沖に決まったのもそういういきさつも踏まえて断腸の思いであったろうと思われる。
それをこの問題には何も触れずしてただ沖縄の皆さんの関心を買うためだけのような、県外移設などと大風呂敷を或いは大ボラを吹いたがための窮地なのである。
自業自得であることは言うまでもない。
民主党政権になって8ヶ月、あの夏の夜の夢からまさかこんなことになるとは誰も思っていなかったな。
しかし考えてみれば無理もない、金権腐敗の権化である自民党田中派の幹部と労働組合の幹部、更には自民党政権に純粋に否を唱える中堅議員の三者が、政権と言う果実を口にしたいがためだけの野合に安易に相乗りした当然の帰結と言えよう。
しかも政権を取るためにはかなりの無理をしている。
小泉構造内閣の余波で大きく変わった政治の主導も、これをぶち壊すためには何でも手を付けたきらいがある。
しなくても良い連立では憲法問題で躓くのはあたりまえなのに、まさかその前の普天間でこけてしまうとはね。
政治主導はいいのだがこの普天間問題でも官僚の根回しなどもいいとは言わないが、何も無いよりはずっといいに決まっている。
政権を取りたいが故に行った言動は今や足を引っ張る形になってしまっている。
例えて言うなら井の中の蛙とも言うべき愚行の数々は内閣の支持率に大いに繁栄していることだろう。
できもしない政策を自ら期限を切って約束するという、政治家としてはあまりに稚拙な振る舞いと言わざるを得ない。
まぁ慣れないことということで気の毒ということも思うのだが、何といっても国政の場である。すみませんでしたは通らないだろう。
解散が無ければこのまま4年間は政権は続くだろうけど、鳩山内閣は5月で終わりだと思う。
金持ちのボンボンには国のトップと言うこと自体が無理だったし、彼こそが一番の犠牲者だったかもしれない。
見ていて何ともほのかな人間性を感じるだけに、本当にかわいそうだと思う気持ちも出てくる。
願わくば引き際だけはしっかりとしたものにして欲しいと思う。