和尚が申す

日別アーカイブ: 2011年8月9日

地に落ちた『国民栄誉賞』

地に落ちた『国民栄誉賞』

初めに記しておきたい、メガネ和尚は今回のなでしこジャパンの成績をとやかく言うものではありません。
逆にこういう対象にされ、なお且つ誰が見てもさらし者になってしまったのがかわいそうに思っている。ご本人たちもおそらくそう思っているのではないでしょうか。

思いつきや軽薄な判断力によって彼女らの功績や過去の受賞者に対してこれぼど冒涜したものはないでしょう。もはやアホ管としか言いようのない最低最悪の総理だと認識してしまう。

さて地に落ちたというには二つの理由があります。

まず第一にこの今の現状の中でこういうことをすると売名行為と取られてもしかたのないことである。この国民栄誉賞と言うのは総理が決めて総理自らが授与するものだからだ。誰に相談することも必要なく勝手にできる唯一のものではないかと思っている。つまりは多くの人の賛同を得て世論をバックに決めたことでも何でも無いのである。震災の復興も総理大臣自らのリーダーシップなどどこを探しても無い、身内である与党の幹部からも辞めろと言われている総理が決めたことなど誰が喜ぶと言うのか。受賞した先週初め関係者がもし本当に喜んでいるとすればこれはバカとしか言いようがないが、それはないと思っている。世論の騒動を避けるために喜んでいる振りをしているのだろう。そして冒頭にも書いたがこういう総理が与えたものと過去の受賞者たちのものが同じと判断されると言う愚挙である。北朝鮮と関係の深く、拉致家族の意識を逆なでして平然としている日本国に対する反逆者と言ってもいいような総理からもらったものなどどうして喜ばれようか。

第二には言いにくいことなのだが彼女らが受章するならもっと過去にその候補はいたからだ。
オリンピックの女子ソフトボールチームなど枚挙にいとまが無い。しかもサッカーに特化するならこの日本にサッカーを国民的人気に育てたキングカズだろう。彼無くして男子のサッカーも彼女らの今回の金メダルももっと世界の潮流から遅れていたことは確かである。
実力的にはどうだろう。バレーボールと比べて見よう。
現在のなでしこジャパンの実力は日本の男子高校サッカーとほぼ同じレベルと言える。これはメガネ和尚の周りにいるサッカー関係者に聞いた話であるが、野球しか知らない私が言うのもなんだがこの意見には納得するものがある。方やオリンピックで優勝した女子バレーのチームに日本の男子高校生が勝てるだろうか。あのキューバの強烈なスパイクに日本の男子高校生はまず歯が立たないだろう。
これはマスコミもイケナイ。やたらこの金メダルをあおって国民的英雄に導いてしまった。この責任は重い。
子供に毛の生えたような総理大臣なのである。マスコミがこぞって讃えれば乗って来ることは目に見えていたはずだ。
言いにくいがこれはハッキリと言っておきたい、過去の受賞者の栄光と実力にはなでしこジャパンはその実力において遠く及ばないのである。
受賞は本人が断ってしていないがイチローやホームランの世界記録保持者王貞治と対等とはとてもではないが思えない。
これこそ彼女らをアホ管がさらし者にしてしまったのである。

女子サッカーはまだまだこれからである。澤さんも言っていたが世界一になるとそれを維持していかなくてはならない。これからの努力を願ってやまない。