和尚が申す

月別アーカイブ: 2010年5月

政治考 (これよりないわな!)

政治考 (これよりないわな!)

社民党の福島党首が罷免された。

大臣としての署名をしなかったからである。

今回は彼女の行動と社民党の行動を比較しながらコメントをしていきたいと考えている。

まずはタイトル通りこれで良かったと私は思っているし、またこの方法しか社民党に道は無かったと考えている。
思い起こせば社民党の前身である旧社会党が自民党と連立を組んでほとんど死んでしまった過去の例がある。当時は毒まんじゅうを食ったと論評されていたことが重なって来る。
元々当時でも今回のと同じようにいずれはイデオロギーで衝突は避けられない民主党と社民党なのだ。外交や防衛、改憲問題と両党はほぼ同じ所はないぐらいの党なのである。いずれ改憲問題では今回のような問題が生じてくることは否めなかった。
ここで社民党が閣内に残れば以前の社会党の二の舞になることは確実である。政権与党ではなくなって何一つ決めることはできなくなるが、反面今回のこの離脱は社民党としては多くの国民の賛同を得られると思う。つまりは今回の参議院選挙にはそれなりの結果を残せるだろうと考えられる。政権与党としての立場は失うが党は残ると言うことになるだろう。
どう考えても党が死んでしまえば与党もくそもないのだから、事実上こうするより方法は無かったしこれは私としてもよくやったと思っている。

しかしここでも何回も述べているように基地は沖縄でなければいけないのだ。自民党政権とアメリカと地元沖縄の方々が薄皮を剥ぐように断腸の思いで辺野古という地を選択した。この外交防衛の接点を避けている社民党の考え方はもう国内はもとより世界で通用しなくなっている。
これしか方法は無いと申し上げたが、これから先も無いと言わざるを得ないのだ。

最後に今日(29日)付けの毎日新聞の一面左上に書かれてあった記事が今回の一連の普天間問題を総括していると思う。私の所は兵庫北部版だから全国的に見れば記事の位置は違ってくるだろうけど一読するとすぐにわかるので一度目を通して欲しい。

政治考 (怒られちゃったよ!)

政治考 (怒られちゃったよ!)

絵にかいたような愚行政治が繰り広げられた沖縄でちょっと意外な光景を見た。

普天間の小学校で聴衆の女性だろう、鳩山くんに詰め寄るシーンがあった。

これには二つの意味で大きな驚きを覚えたのだが、それは後で書こう。
ここではその時の彼の驚きと困惑の目が忘れられない。
おそらくは彼の生涯で家族以外の人に詰め寄られるという光景は、生まれて初めての経験だったに違いない。

生まれて初めて見る光景に彼は困惑し驚いたのである。

まさかいくら宇宙人でも新聞は読むだろうしテレビも見るだろう。側近から現状の報告も受けているだろう。でも彼の物差しは一般国民や周りを警備するSPの警察官とも大きく乖離している。その理由はここでも何度も述べてきたから繰り返さないが、あの驚きの目はそれを如実に物語っている。
この1シーンが彼の総理としての資質に欠ける一番の大きな点だろう。

一寸と言う人と1cmと言う人とは永久にその違いを理解しない限り融合理解と言うことはあり得ないのである。

もう一つ例をあげれば月に何千万円ものお小遣いをもらっていることを、「こういう家庭に育ったものですから!」とバッサリ切り落とされたら国民は次の言葉をどう発すればいいのだろうか。

今回の出来事の要因の一つはそのままの感覚で国事に当たったことがあげられる。
お気の毒と言うほかは無い。

二つの驚きとはこの女性が詰め寄った瞬間のSPの対応である。
一つはその警護の緩慢さだろう。例えばあれが屈強な男性か学生とみられる人だったらウンも言わさずその場に押し倒されたことだろうと思う。
レーガン大統領が打たれた時のように何人ものSPが折重なるように屈伏すだろう。私が言いたいのは相手が女性だからとするこの甘さである。
例え女性だろうとその時に武器を持っているかも知れない。火器を発するかも知れない。彼らはそう訓練されているはずである。

今一つはその警護自体の手薄さだ。テレビで見たところ鳩山くんの正面には2・3人のSPしかいなかった。だからこそこの女性も鳩山くんの目の前まで行けたのだ。
先進国家としてはおそまつとしか言いようが無い警備体制だった。
しかも行ったタイミングは最悪だったと鳩山くん自身が発するほど平時の訪問とは異なったはずなのにね。

平和ボケとしか言いようのない集団だったな。

政治考 (頑張れ鳩山!)

政治考 (頑張れ鳩山!)

もちろんこれは揶揄である。

ただわかりきってはいるものの、この人の困っている姿は何となくかわいくて助けてやりたくなるのも事実でしょう。
目が澄んでいて少年のようですもんね。
もう国民のほとんどは彼を総理大臣とは思っていないでしょうから。

今夜は普天間について書いてみたい。
現在の迷走は政権と言う甘い蜜を何が何でも吸いたいがために悪友のそそのかしで、時の政権政党と正反対のことを言っただけのことなのですから。
彼らが熟成した政治家集団だったら取った時のことを少しは考えて、もう少し言外にほのめかすとかぼかして言っておけば良かったと思う。

しかし沖縄の皆さんには叱られるかも知れないが前政権で言ってきた『なぜ沖縄なのだ!』ということをもっとハッキリと説明すべきだったのでしょう。
まず日米安保条約で決められているきまりを全く無視して、まるで沖縄の皆さんの関心を買うためだけに媚びおもねった結果がこれである。
核を保有しようとしている拉致国家と反日が政策の第一歩と思っているこれまた核を大量に保有する国家がすぐ隣にあるのである。ボンクラ憲法とは言うものの、現行憲法がある限り抑止力としてアメリカは最大にして最高の同盟国なのである。グァムやサイパンでは遠すぎるし、海兵隊を運ぶ基地が部隊の居る場所より何百キロも離れた徳之島では有事の際の動きが沖縄と比べて問題にならないのだ。
キャンプシュワブ沖に決まったのもそういういきさつも踏まえて断腸の思いであったろうと思われる。

それをこの問題には何も触れずしてただ沖縄の皆さんの関心を買うためだけのような、県外移設などと大風呂敷を或いは大ボラを吹いたがための窮地なのである。

自業自得であることは言うまでもない。